フランスで1月6日のエピファニー(公現祭といわれるイエスキリストの顕現を祝う日)に食べられる「王様の菓子」を意味するのが、「ガレット・デ・ロア」です。
あれ、クリスマスのお菓子特集では?と思ったかもしれませんが、欧州ではクリスマスを12月~1月と約1か月にわたってお祝いするので、これも立派なクリスマスのお菓子なんです。
年明けになるとフランスでは一斉に販売されますが、1月6日に限らず1月中に人が集まると食べられるというくらい汎用的にも使われています。
このお菓子では「フェーブ」と呼ばれる小さな陶器製の人形やコインがあらかじめ1つだけ入っています。切り分けたガレット・デ・ロアの中で、このフェーブが入っているピースを見事ゲットした人がその日の王様となります。
ちなみにこのフェーブはそら豆を意味する単語。古代のギリシャやローマで豪華な宴会などではその会の王様をそら豆を使ったくじ引きで決めていたことから、ガレット・デ・ロアでもフェーブが入っています。
ガレット・デ・ロアのレシピとしては、パイとクレームダマンドというシンプルなお菓子。
シンプルだからこそ職人の腕が出るとも言われています。