サントノーレ~意外と知らないシリーズ3~ フランス

1840年代のフランスで生まれたのがサントノーレです。

サントノーレは写真にあるように、丸いブリオッシュの上にプチシューが印象的なケーキです。基本的に山のようにシューが載っていますが、もともとは王冠状にシューが配置され、その中心に生クリームを絞ったものでした。

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実はこのケーキには弱点がありました。それは時間がたつとブリオッシュが湿ってしまい、良さがなくなってしまうんです。そこで改良がくわえられて、土台の生地はより水分に強いパイ生地に、生クリームの代わりにカスタードクリームになど。

その結果、現在の形にいきついたのです。

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サントノーレの名前の起源は、このケーキ発祥のお店であるシブーストが、サントノーレ通りにあったからです。パティシエさんの名前はオーギュスト・ジュリアン。非常に優秀なパティシエさんだったそうですよ。また、パン屋さんとお菓子屋さんの守護聖人である、サントノレ(聖オレノ)さんに捧げられたお菓子であるという説もあるそうです。

今ではお店によってさまざまな改良がくわえられているので個人的には結構面白いなと。例えばシューの上にチョコレートがかかっていたり、クリームがピスタチオクリームだったり、生クリームとカスタードの半分ずつだったり。

サントノーレは見た目が派手な分そこに注目しがちですが、それぞれのお店の顔であるクリームをふんだんに使っているお菓子なので、そのお店の特徴を知るために最初に食べるケーキとしてもありなのかなと思ったりもしています。

サントノーレをみたら、聖人にささげられたやつだなんて思い出していただければと思います。