バレンタインでチョコレートを手作りした方やチョコレートに関する本を読んだ方は「クーヴェルチュール」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
「クーヴェルチュール(Couverture)」というのは、製菓用チョコレートの最高級基準を満たしたものです。つまり、すごくいいチョコレート。
日本ではクーヴェルチュールと名付けるために決まりはありませんが、しっかりと国際規格があり、世界的にはこの条件を満たさないとクーヴェルチュールと称してはいけません。
・一般的にはカカオ固形分35%以上
・カカオバターが31%以上
・カカオバター以外の油脂は5%以内
この条件が必須です。
いやいや、そもそもカカオバターって何なのでしょうか。
当然ですが、チョコレートはカカオが原料です。
カカオ豆の中身(胚乳)を
発酵→乾燥→焙焼→破砕することで、
カカオマスと呼ばれるものになるのです。
カカオマスは固形部分と油脂の部分に分かれ、この油脂の部分がカカオバターです。
まとめると、
・カカオ豆をいろいろ頑張るとカカオマスができる。
・カカオマスは「固形部分」と「油脂部分(カカオバター)」の2つに分けることができるということです。
カカオの固形分とカカオバターを合わせると66%以上となることから、クーヴェルチュールにするためには、最低でもカカオ成分が2/3以上必要なんですね。
クーヴェルチュールはフランス語ですが、英語ではカバーと呼ばれることもあります。というのも、クーヴェルチュールは最後にチョコレートを覆う用として仕上げに使われることが多いから。カカオバターが豊富に入っていることで柔らかく滑らか。そして艶やかで美しいことから表面に最適な見た目をしています。
今後もチョコレートマスターへの道というシリーズとして、チョコレートへの知識を深めていけるような記事を載せていく予定です。
まめ知識のシリーズが増えてきていますが、記事の更新順は私の気まぐれ。
ということで、
意外と知らないシリーズや、この違いって何?シリーズ、などの
そのほかのシリーズも順番は適当になりますので、合わせてお楽しみください。