ブラックティー~美味しい紅茶を淹れるために1~

みなさんはブラックティーって聞いたことがありますか?

紅茶であれば普通はレッドティー(red tea)なのでは?と思ってしまいます。一般的には紅茶はレッドティーで正解なんです(一部ではレッドティーはお茶の色が赤くなるハーブティーとなっているお店もあります)。いわゆるストレートティーがレッドティーですね。

我々になじみ深い日本茶は、グリーンティーです。いわゆる中国茶である烏龍茶やプーアル茶はイギリスなどではあまりメジャーではありません。

紅茶の本場であるイギリスでは、ストレートの紅茶をブラックティーといいます。

この理由は水の違いなんです。

日本の水道水は軟水(水の中のミネラル分が少ない)ですが、イギリスなどのヨーロッパの多くは硬水(ミネラル分の多い水)なんです。この違いによって、実際にストレートの紅茶が黒く見えます。

しかも、イギリスでは紅茶を濃いめに淹れることが多く、さらに色が濃くなるということも相まって、日本でみる紅茶よりかなり黒っぽくなるのです。

イギリスが本場だからということで、自宅で紅茶を淹れるときに硬水のミネラルウウォーターを使うのがいいのかな?と思うかもしれませんが、水道水を沸かして使うのが一番です。というのも、紅茶を淹れるときは酸素をよく含んだ水の方が美味しくなるから。水道から出てくるのが一番酸素が多いんです。

ちなみ硬水だと色が黒くなるだけでなく、渋みや香りがマイルドになるという性質があります。逆に軟水は変化が少ないので紅茶本来の良さが味わえるといえますね。